300キロの巨体をお姫様だっこ

 

 ずっと走っていたい衝動にかられながら、この日のために借りたセキュリティばりばりの車庫へと向かう。ほんの数キロしか走っていないが、生まれて初めての路上走行は壮快感と同じくらいの疲労感があった。

 エンジンを切り、ヘルメットを脱ぐ。ホッとしかけたそのとき…

 ブラックボブ号が、お姫様だっこして〜と言わんばかりに、その黒い巨体をあずけてきた!スタンドが甘かったのだ!

 あわてて受け止めたものの、ボブ号の体重は300kg。「やばい。納車したばかりなのに!」必死に耐えるも、ウンコ座り状態。普通なら持ち上げられわけもないのだが、火事場のクソ力というのはあるですね〜。「200万、200万…」と唱えながら、エイヤッ!

 全身ビッショリ、腕はちぎれそう、足や背中はバッキバッキになったが、ボブ号は無事。何事もなかったかのようにピッカピッカに輝いていた。